ヤンゴン環状線にただ乗っているだけの旅。チェンマイからヤンゴンへ16時間バス移動。

      2018/07/21

どう考えても無駄だけど、やりたいこと。

「それってやる意味ある?無駄じゃない?」

そんなことを言われると一瞬でやらない選択をしていた。

日本にいるとなかなか無駄と分かっていることに時間が使えなかったりする。
例えば「山手線や大阪環状線を1日かけてただ周り続ける」とか。

熱狂的な鉄道オタクなら話は別だが、
毎日時間に追われて一生懸命頑張っている人。
好きな事が他にあって熱中している人。
友達と毎日遊んでいることが楽しい人。
このような人が無駄と分かっていることに時間を使うのは勇気がいる。

私が世界一周に出発する前、会社員をしているときは、
仕事終わりと土日にどれだけ楽しいことを詰め込めるかに命を懸けていた。
すなわち、ぼーっとして一日が終わるということは何としても避けていた。

ミャンマーの首都ヤンゴン。

出発前に叔父さんの友人で現地駐在の方を紹介してもらったので、
オススメの遊びを聞いてみた。

「ヤンゴン環状線1周するのも楽しいと思うよ!」

時間に追われる日々を過ごしていれば確実に断る案件だが、
今の私は人生史上最大の自由時間を擁している上、これも良い経験だと思い、
ヤンゴンでは環状線1周をすることにした。

チェンマイからヤンゴンへ移動

それまで長いことタイにいたので出国は名残惜しかったが、
陸路でミャンマーに入国することにした。
チェンマイで血ヘドを吐きながら観光ビザを取得し、陸路で16時間ほどの移動。

この時初めて国境を陸路で渡ったのだが、
これ以降私は「国境は陸路で渡りたい」という癖が開眼した。
何が良いかと聞かれれば「なんか良い」と答えるぐらい感覚の問題。

ミャンマーに入ると街と人の雰囲気が一気に変わる。
街行く人の顔には泥のようなものが塗られている。
男の人もスカートのような布を腰に巻き、街は騒々しくなった。

国境の町ミャワディからヤンゴンまでは自力で移動手段を確保した。
恐そうな人が多く、みな謎の赤い唾を吐きまくっている。

誰がどっからどう見ても迷子の状態で、行く当てもなくぷらぷら彷徨っていると、
優しそうな人を発見したので、総重量20キロのバックを振り回しながら近づき、
「ヤンゴンに行きたいです!!!ハウマッチ!!!」
これで乗せてもらえることになった。

そこで出会った人とはすごく仲良くなり、
「君が日本に来るとき、今度は私が君を助けるよ!」と言ってSNSでつながった。
これは旅の醍醐味。

環状線をただただ周る旅

ヤンゴン市内には、ほぼ市内全体が網羅できるように環状線が巡っている。
交通費も安かったので、この環状線を使って目星をつけた観光地に行くことに。

(参照:wikipedia

車両に乗る時に、まず驚いたのは正面に思いっきり「岐阜」と書かれていたこと。
ヤンゴンの環状線の車両の多くは、昔日本で活躍した車両が使われているらしい。

車内に乗り込むと「ここは市場か?」と勘違いするほど様々な車内販売が行きかう。
リンゴにみかんに、焼きそばにドリンクに。
中にはイナゴの佃煮みたいなものまで。
女の子がそれを見て泣き叫んでいた。

ドアは常に開けっ放し。
椅子に寝っ転がる人、床に座り込む人、ずっと外を眺める楽し気な子供。
大家族に観光客。
私みたいな一人旅の人もちらほら。

外を見ると線路上を移動する人々。
車両が通過するのを楽しそうに見つめる子供たち。

日本で何十年も使われた車両が海を渡って、
ミャンマーの人々の生活にしっかり溶け込んで、その土地ならではの使われ方をしている。
なんとも感慨深かった。

目的の駅に到着しては、観光地に向かい.
また環状線に乗って移動する。
これの繰り返しを丸1日。

以下、環状線一周旅で訪れた観光地

ヤンゴンセントラル駅:よく分からん銅像

シュエダゴンパゴダ:東南アジアで一番金色が強いお寺(藤田調べ)

ごちゃつき具合が最高の街並み。

街にはちらほら民族衣装の女性も歩いていてめっちゃ綺麗。

セントメアリーズ大聖堂:ヤンゴンでは珍しい教会。

私が好きな「道」と「車」と「建物」の構図、震える。

ヤンゴン日本人墓地・記念碑:私みたいな者が楽しくミャンマーに来れるのも当たり前じゃない

インレー湖:大学生の憩いの場、いちゃついてる連中が多くてドつきたくなる。

綿あめ持ってカッコつける子供。少年よ、綿あめではカッコはつかんぞ。

現地のおばちゃんのバランス感覚と首の筋肉に拍手。称賛。

こんなときだから無駄な時間を作る

1日の大半を移動時間に使った。
ぼーっとする時間が多いからこそ様々なことを考えることができた。

今回の旅の目的とか、
帰国してからのこととか、
自分がやりたいこととか、
過去のこととか。

世界のこととか、
ミャンマーのこととか、
日本のこととか、
地元のこととか。

両親のこととか、
兄弟のこととか、
祖父母のこととか、
友達のこととか。

仕事のこととか、
プライベートのこととか、
お金のこととか、
時間のこととか、
命のこととか。

あの時考えたことを今ここで全部思い出すことはおそらくできないのだけれど、
今まで考えなかったことをたくさん考えたことは事実で。

人生を「道」に置き換えると、そうやって立ち止まって行先を考えてみたり、
後ろを振り返ったり、寄り道をすることは必要だと思う。

たぶん考えなくても良いことも考えた。
それでも、「無駄」なことも考えたことがある人と無い人では、
人としての「面白さ」に差が出る気がしている。

私は「かっこいい」とか「優しい」と言われるよりも、
「面白い」と言われたい人間なので、
これからも無駄なことはたくさんする予定。

では。

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