ヒゲ生やしてチャリ乗ってイヌに追いかけられる。バンコクからスコータイへバス旅。
2018/05/16

「海外と言ったら、ヒゲだよな。」
今考えたら少し強引すぎる理由で、この時からヒゲを生やした。
“友人の中にはヒゲを生やしたくても生やせない人がいるしな”
たぶんそんな感じで、それっぽく自分を正当化したのだと思う。
これが旅の力。
前回の記事でもフワっと話したが、今回の旅のテーマの一つでもある「世界遺産」。
タイには世界文化遺産が「アユタヤの歴史公園」以外にもう一つある。
それが「スコータイの歴史公園」だ。
今回はバンコクからスコータイまでの話。
(前回のアユタヤの記事はコチラ)
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バンコクからバスでスコータイへ
スコータイまではバスで行くことにした。
片道8時間ほどかかるらしいが、これはこれであり。
「バンコク スコータイ バス」で検索すると、どうやら北バスターミナルというところに行けばいいらしい。
私が住んでいたカオサン通りからバスターミナル行きのバスがあった。
カオサン通りからバスに乗車したはいいが、毎度おなじみ「どこが降車場所か分からない問題」。
タイのバスには添乗員さんがいるので、乗った瞬間に自分が降りたい場所を執拗にアピールする。
「バスターミナル!バスターミナル!プリーズ コール ミー!」
そうお願いして添乗員さんの横を陣取る。
途中のバス停でオレンジ色の布をまとった、タイのお坊さんが入ってきた。
タイではお坊さんは優先する決まりがあるらしかった。
そして、どうやら私が座った場所が優先席だったようで、
添乗員さんに「あんたそこどきなさいよ!」的なこと言われて
「ソーリー。ソーリー。」と言って、また添乗員さんの横を陣取る。
そんなこんなで北バスターミナル到着。
ここからスコータイまで高速バスで8時間。
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スコータイについて
スコータイはタイ族最初の王朝・国家ができた場所で、後々アユタヤ王朝に吸収される。
日本でいうとこの奈良みたいな場所だと勝手に認識している。
タイに仏教が広まったのもこの時で、「タイの仏教の黄金期」と言われているらしい。
世界遺産には「スコータイ歴史公園」のほかに
「シーサッチャナーライ歴史公園」「カムペーンペット歴史公園」がセットで登録されている。
当時はこの3つの地域に仏教寺院をたくさん建設したとか。
お寺も仏像もスコータイ特有のものを見ることができる。
今回はメインの「スコータイ歴史公園」のみ周ってきた。
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スコータイ歴史公園
目的の「スコータイ歴史公園」。
広大な土地に貴重な遺跡が点在しており、自転車で回るのがスタンダードらしい。
レンタル自転車はスコータイ歴史公園の目の前でレンタルできる。
お天気にチャリに乗ってぷらぷらしながら、遺跡巡りをするのはなんとも贅沢なものだ。
ちなみ「シーサッチャナーライ歴史公園」「カムペーンペット歴史公園」も最初は自転車で回ろうと思い、
途中まで走ってみたが死ぬほど遠かったので、行きたい人はタクシーかトゥクトゥクがベター。
公園内をチャリで周遊するのも冒険をしているような感覚で、
少し走ると遺跡があり、
少し走ると湖があり、
少し走ると遊行仏(ウォーキングスタイルの仏像)があったりする。
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冒険をしていると、何やら門のようなところがあり中途半端に開いた状態になっていた。
私は何の迷いもなく門の中に入り、冒険を続けた。
少し走っていると、遠くからワンワン吠えながら一匹の犬が私に向かって猛進してきた。
どうやらそこはホテルか大きめの宿の敷地だったようで、突進してくる犬は番犬。
私を敵とみなしている様子だった。
「噛まれる!!!狂犬病!!!死ぬ!!!」
私は生命の危機を感じて、ボロボロのチャリで、木の根っこがボコボコしている道でもないところを、血眼で逃げた。
想像してほしい。
ヒゲ面でサングラスしている大人が、
ボロボロのチャリに乗って、
立ちこぎMAXで犬に追いかけられている様子を。
滑稽を絵に書いたようだった。
何とか地獄の番犬を撒くことに成功して、その後は楽しくサイクリングを続けた。
タイでは基本的に犬は放し飼いで、首輪をつけているところは見たことがない。
それ以降私は犬に対して恐怖心を抱くようになり、
目の前に犬が立ち塞がっているときは、かなりの気合を要するようになってしまった。
日本に帰ったら優しい犬と遊ぶ。
以下、スコータイ歴史公園の写真。
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ワット・マハータート:みんなここで座りがち。俺も座りたい。
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ワット・スラシー:お坊さんジュニア達が一生懸命話聞いてた。がんばれ。
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遊行仏:美しい…いったい何枚写真を撮ったことか。お坊さんは頑張れ。
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ワット・ソラサック:象象象象象象象象象象象象。かっこいい。
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ワット・シーチュム:小さな壁の中に超でかい大仏。鳥肌。
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公園内にある湖:絵になります。
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公園内にある湖:「写真撮ってる人を撮る」っていう私が好きな技。
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Airbnbで予約した宿:かなり良かった。1000円。
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完全ノープランのスコータイ。
だいたい思った通りにいかなかったけど、それが楽しい。
しっかり計画しないと何もできないと思っていた、あの時の自分に喝を入れてやりたい。
スマホがないと遠出できないと思っていた、あの時の自分を崖から突き落としてやりたい。
英語が話せないと海外に行けないと思っていた、あの時の自分の背中を思いっきり叩いてやりたい。
計画なし、スマホ使えない、英語話せない、不安が拭えない、勇気がない、人見知り、ひねくれてる、ヒゲ濃い。
それでもだいたいのことは「なんとかなるぞ」って言ってやりたい。
別に日本でヒゲ生やしてもいいんだぞって。(ちなみにヒゲは速攻剃った)
それでは。
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